シュークルート、ザワークラフトと聞くと、酸っぱいキャベツを連想させるかもしれません。非常に栄養価が高く、付け合せなどで海外でも人気の食べ物ですが、実際に病気に効果があるのをご存知でしょうか。ここでは、シュークルートと壊血病についてご紹介していきます。
見出し1:シュークルートに含まれるビタミンCは豊富
シュークルートの原料であるキャベツの中には大量のビタミンCが含まれています。その量はキャベツの葉2枚でレモン2/3というかなり大容量であることが分かります。シュークルートでは、天然の乳酸発酵により、上から圧縮してキャベツを発酵させますから、さらに濃縮したビタミンCが得られます。
見出し2:ビタミンCが不足すると壊血病になる
健康に良いとされるビタミンCですが、実は人間は体内でビタミンCを産生できず、外部から取り入れる必要があるために、このようなビタミンCの豊富な食材を摂取する必要があります。ビタミンCが不足することで最も深刻な病気は壊血病です。これは、ビタミンCが不足することによって、体内で必要なたんぱく質を充分に作ることができず、組織の結合が弱くなって、全身から出血してしまうという恐ろしいものです。昔大航海時代には、船での長旅の際、なかなか新鮮な果実を摂取することが難しかったため、多くの人が壊血病で亡くなったといわれています。実際にはジャガイモやスープ、そして加熱したオレンジジュースなどが振舞われたようですが、ビタミンCは加熱すると破壊されてしまうという特性を持っているため、現在ではこの食事は効果がないことが実証されています。一方で、そんな壊血病を救う救世主として注目を浴びたのが他でもないシュークルートであるといわれています。
見出し3:保存が効きビタミンCを壊さず摂取できる
シュークルートの素晴らしい所は、発酵食品であるため長期保存が可能なところです。特に昔の船旅などは、一度出向すると何ヶ月、何年も帰ってこないことは一般的であり、港に寄る機会も少ないものでした。そんな中で、このシュークルートは安定してビタミンCを供給でき、壊血病を予防する特効薬として非常に重要な役割を果たしていたといえるでしょう。
まとめ
壊血病を予防できるほど豊富にビタミンCを摂取できるシュークルートはすごいですね。なかなかレモンをたくさん食べようと思っても難しい反面、シュークルートであれば量も得ることが可能です。現代においても美味しい料理として振舞われていますから、是非ご家庭でもその味と効果を体感してみてください。
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