シュークルートと脚気の関係

自宅で肉と一緒に煮込んで食べると美味しいシュークルートですが、様々な身体症状にも有効であることはご存知でしょうか。
ここでは、シュークルートと脚気についてご紹介していきます。

 

脚気とは

脚気をそもそも知っているでしょうか。現代ではほとんど聞くことがなくなり、もしかしたら年配の人は耳なじみがある疾患かもしれません。脚気がはやったのは大正時代といわれています。
これは、ビタミンB1という物質が欠乏することで起こることがわかっており、心不全や末梢神経障害といった症状をきたすものです。精米の技術が発展して、常食の米のもみがらなどが綺麗に取られてしまったため、日本食ではなかなか摂取が難しくなった結果発症したといわれています。
浮腫が起こったり、手足の感覚が鈍くなったりといった症状から、やがては死に至る病気として恐れられていました。

 

シュークルートは脚気に効く

シュークルートはキャベツから作られています。野菜の中でも、キャベツにはビタミンB1が豊富に含まれていることが分かっており、これは脚気を予防する効果があるのです。
証拠に、ヨーロッパにおいて伝統的にシュークルートやザワークラウトを食べている国民は、脚気という病気を発祥しないことが分かっています。

現在でも脚気は起こっていた

栄養学や食事バランスの改善などさまざまな健康に関する取り組みが進んでいる現代でも、脚気という病気はまだ残っています。それは決して発展途上国の貧しい地域で、食べ物が満足に食べられない子どもに限らず、豊かな生活をしている日本の中でも、ごく身近に起こることがあるのです。それは、栄養の偏りです。
欧米文化が取り入れられてから、日本の食事環境は一変しました。中でもスナックやお菓子といったジャンクフードばかり食べていて、料理をほとんどせず、とりあえず白米を炊いて食べているような一人暮らしの若者が、この脚気を時折発症して運ばれてくるという事態が起こっています。
こうした若者は、明らかに栄養に偏りがあり、ビタミン類を豊富に含むサラダや野菜を摂取していない傾向があることから、シュークルートなどはまさに健康な食べ物といえるでしょう。

 

まとめ

甘酸っぱくて美味しいシュークルートには、重大な病気を予防する効果があるなんて、すごいですね。
脚気は現代でも起こりうる病気ですし、特に食事が不規則でバランスが悪かったり、偏食の人などは、シュークルートを薬の一環として食べるのも悪くなさそうですね。